ペーパークラフトは「紙」で出来ています
 紙は身近で親しみがあり加工しやすい反面、汚れが付きやすい上に湿気や水、紫外線にも弱く、工作の際に力を入れる程度を間違えると曲がり過ぎたり、切りすぎたりもします。いい意味でも悪い意味でも、自由度の高い素材です。


自分が反映される素材
 ペーパークラフトでも最も完成に影響するのは「気持ち」です。おそらく完成写真を見て、その物への欲求から製作することもあるでしょう、早く手を動かしたくてウズウズしているかもしれませんがはやる気持ちを抑えて一度気持ちを落ち着けてから製作を始めてください。焦ると完成度の低い作品が出来上がってしまいます。


自分が試される素材
 完成の出来は製作者の技量が100%反映されます。不出来は紙のせいではありません。紙を扱う技術と知識、経験、個々素材の特性を読み取る能力、感覚を研ぎ澄ませ触覚を鍛える事が完成への近道です。


一手一手が想像力を育む
 ペーパークラフトの基本となる「切る」、「折る」、「貼る」の技術は身につくまでには時間がかかります。説明書の通りの工程で製作していけば完成はしますが、ペーパークラフトの奥深さは作り手によって完成度が変わるところです。説明書には1番から10番まである工程が製作者によって一つ先の11番目が存在したり、逆に工程を簡略化したり、順番を無視したりと完成への道筋は無に存在します。また手の使い方、ピンセットやノリの扱い方など自分に合った自分だけの「技」を発見し指先から伝わる感覚に意識を集中しながら、次の工程を思い描き、失敗を恐れずに経験を積みましょう。想像力と集中力を使ってどうにか完成にたどり着く対応能力は完成度に違いをもたらします。


作り上げた成功体験は自信にかわる
 失敗も多い分、完成した時の達成感も大きくなります。決められた事をこなすことだけではない、自分自身の創意工夫と喜び、楽しさが、ペーパークラフトにはあります。


物を作る創意工夫は喜びにかわります
 ペーパークラフトは組み上げるまでにかなりの時間とテクニックを必要としますが、逆にその苦労は想像力を育み、達成感を味わいながら自分の好きなモデルを手にする喜びにあります。